重陽の節句(菊の節句)

教室の様子

2018.9.9(日)

着せ綿(被綿・きせわた)

中国から伝わった重陽の節句ですが、日本独自の風習として、菊の被綿があります。
これは重陽前夜、9月8日の夜、菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、翌朝、その綿で体や顔を拭うというものです。
そうすれば老いが去り、長寿を保つと信じられていました。
また近世になると、白菊には黄色い綿、黄菊には赤い綿、赤菊には白い綿を使い、色を変えた小さな綿で蕊(しべ)を作る、という風に、色々と細かい決まりもできてきたようです。
しかし旧暦の時代には盛んに行われていた被綿も新暦が採用されてからは9月9日では、菊の開花には早いでしょうし夜露も降りないでしょう。
明治時代以降は次第に行われなくなり、宮中も含めて、被綿の記録はあまり残ってないそうです。
今年の旧暦9月9日は、現在の暦でいうと10月22日。
実際の風習は忘れられても、季節感を大切にする和菓子の世界ではずっと受け継がれていく伝統の意匠です。
茶道に携わっているからこそ、こういった日本の風習に触れる事が出来ます。
素敵な伝統をしっかりと受け継ぎまた伝えていきたいですね

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茶道裏千家 池田宗恵

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